クッキーの焼き上がりの香りがただよってくると、遠い日の思い出が蘇る。
家庭科での授業で行う調理実習、放課後の家庭科クラブ、実家の台所、友人の家・・・
クッキー作りの基本工程は小学生や中学生の時に触れており、実際にクッキーを作ったことがある人は非常に多い。
そんな私達の生活にとって身近なクッキーだが、実は稀に「焼いた時に溶ける」という謎の変化をとげる時がある。クッキー作りが上手な人にも、クッキーを作らない人にも理解ができないであろう。
食べると音がなるあのサクサクのクッキーが、オーブンで焼いている間にどんどん溶けていくあの恐怖。
今回は数あるクッキー作りの失敗談のなかでも、隠れつつ存在感を光らせている「クッキーを焼いたら溶けた時の対処法」をご紹介していく。
ちなみにこの記事は一時期エラーにより後半の見出しが消えていたため、2023/10/22に更新を行っている。
残念ながら元の記事を復元できないため、当初発信していた内容とは異なる可能性が高いのをご了承いただけたら嬉しい。なんて悲しい事態。
クッキーを焼いたら溶けた時の対処法はない
クッキーを焼き終わったタイミングで、クッキーが溶けている事実に直面しても、そこから何かクッキーを軌道修正できる術は正直ない。(あったら募集!)
ただきつね色より少し茶色になるまでしっかり焼くことによりトッピングのお菓子として機能してくれる可能性はあるし、クッキーが溶けてしまう原因にバターの多さが関わってくるのだが、バターが多いからかやはり味は絶品なのだ。
なので、私はクッキーを作っていたという事実は一度なかったことにして、ギリギリまでクッキー生地を焼いてカリカリにし、そのままバリバリ食べたり、バニラアイスのトッピングにしてしまうことにしている。
ただ形状は完全にチーズを焦がし焼いたものに近しい形になる。
そんな焦がし焼きクッキーを作り出さないように対策を考えていきたいので、
ご紹介していく。
クッキーを焼いたら溶けた時とは?
そもそもクッキーを焼いたら溶けたなんて、どういうこと?
ルールを守ってきちんとお菓子作りをしている人にとっては謎のワードである。
まずはぜひ写真をみてみてほしい。
写真からわかるように、結構穴ぼこだらけなのである。おそらく生地が混ざり切っておらず分離していることも要因の一つであろうことが予測される。
そんな謎の現象、クッキーが溶けてしまった時の原因に移りたいところだが、まずはクッキーが溶けた時の状況を確認していこうと思う。
状態①オーブンに焼き入れたらバターが溶けはじめ、形が広がってしまった
状態②焼きあがったクッキーは型抜きをしたのにもかかわらず、跡形もなく全てくっついていた
全てクッキーを焼いたら溶けたときの一例である。
どちらも経験したことがある人は是非続きも読んでほしい。
クッキーを焼いたら溶けた時の原因・対処法とは?
そろそろ本題である「クッキー焼いたら溶けた時」の原因究明に進みたいと思う。
実際にクッキーを焼いたら溶けてしまった時は、繰り返すがもうクッキーではなく何かのトッピングとして利用するなどして対処してほしい。焼いてしまったら修正することはできないのである。
では、クッキーを焼いたら溶けた時の原因を探り実際に予防できるように学んでいきたいと思う。
原因①バターが混ざっていなかった
クッキーのレシピの中で始めに出てくる工程である。
「室温に戻したバターをなめらかになるまですり混ぜ、砂糖を入れ白っぽくなるまですり混ぜる」
この工程で指示されていることは・・・
加熱した時に膨らませるために、バターの中に空気を抱え込ませるようにしっかり混ぜて欲しい。という指示である。
この時にバターが混ざり切っていないとオーブンの中で焼いたときに膨らみが悪くなったり、
今回のようにクッキーが焼いている間に溶けてしまう原因となる。
バターには特性があり、クッキーはクリーミング性よりもショートニング性を利用して焼くことが多いが、クッキーを焼いた時に、クッキー生地が溶けたことのある方はこのバターをしっかり混ぜるという工程を忘れていないか確認してみよう。
原因②生地を休ませてなかった
クッキーを焼いたら溶けた時、生地を冷やす時間が短いことが原因に挙がる事が多い。
クッキーの作り方は非常に簡単だが、意外と時間がかかることが難点。レシピにもよるが、平均2時間〜3時間程度。そんな我々の時間をしっかり使っていくのがクッキーをはじめとしたお菓子づくりといえよう。
ただ、その2,3時間の内訳はほとんどが生地を冷やす時間に充てられているため、
放置しておけばOKのパン的な要素も感じられるのがクッキーである。※細かく言えば放置しておけばOKということでもないが、個人的にはそう思っている。
オーブンに入れるまでに温度が上がらないようにしっかり冷やして、言うなればキンキンのクッキー生地を予熱したオーブンに入れられるように努力しよう。
そもそも生地を休ませるって何?
料理教室で働いているときにレシピを見るたびにずっと謎に感じていた。
(仕事のプロフェッショナルとは、疑問に思った時に積極的に質問をすべきである。)
簡単にいうと・・・
小麦粉に含まれるグルテンは、温めたり力を加えたりすると、
・強度が増す=粘りが出てクッキーで言えばサクサクがなくなる。
冷やすと、
・強度が弱くなる=サクサクになるがもちもち感やふわふわ感がなくなる。
ということからクッキーの生地は休ませてから焼く。
私が今勝手に解釈しインプットしているイメージは上記の通り。
最近またクッキーを作ったのでそこの記事にもう一度調べて記していこうと思う。
クッキーを焼いて溶けた時の対処法は?
クッキーを焼いたら溶けた時は結論、焼いた後に修正は難しいが予防策はあることがわかった。
しかし時すでに遅し、実際に焼いて溶けてしまった時の対処法を最後にご紹介していく。
1, バニラアイスのトッピングとして食べる
2, モンブランの土台にする
3, カスタードクリームを挟んで、ミルフィーユにする
4, チーズケーキの土台にする
えっ全部美味しそう。
モンブランの土台以外は全て再現できる自信ある。
むしろクッキーよりクオリティの高いものが出来上がる可能性も出てきた。
となると、今度はなかなか溶けたクッキーが出来上がらなくなるのよね〜
次は後日談でクッキーを焼いて溶けなかった時の記事をご紹介しようと思う。
ちなみに最近、簡単に作れる冷凍パイシートを使用したクッキーのようなパルミエパイを作った。こちらは溶けないのでぜひチャレンジしてみてほしい。
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